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めおとぎつね

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めおとぎつね|1ページ目(写真)

むかしむかし、江戸の神田小網町に定助という、それはそれは働き者で評判の大工が住んでいた。
江戸の町に一番鶏が鳴くころには、もう定助の家からは、金づちやかんなの音が聞こえてきた。
東の空に星が出るまで、それは続いた。おかみさんのお鈴も、定助と同じように早起きで働き者だった。長屋の共同井戸を使い始めるのは、このお鈴がいつも一番だった。
夫婦はとても仲がよかった。
二人にとって、この生活はまずしいながらも、幸せな毎日だった。
そんな毎日が続いたある日、定助はやんめ(流行性の眼病)にかかってしまった。定助はだんだん目が見えなくなるのを心配して、江戸中の医者をたずねたり、近くの神社や、遠くの薬師様まで出かけていって、絵馬をかけて、なおるようお祈りをした。
それでも一こうになおらなかった。