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箭弓稲荷についた二人は、休む間もなくおこもりに入り一心ふらんに神様にお願いした。
何日も何日もそれは続いた。
「なあ鈴よ、おれは毎日毎日まじめに働き、何んにも悪いこたあしねーのに、何んでやんめにかかり、しかもこんなに一生懸命お祈りしているのに、なおんねーのかなあー。」
定助の口からついついぐちがこぼれた。
「なにをいっているんです、おまえさん。もうすぐですよ、元気を出して下さい。」
「すまねーすまねー、ついついぐちをこぼしてしまって、おまえにも世話をかけるなー。」
定助はすまなそうにあやまって、見えない目で鈴を見上げながら、大工仕事で荒れた手で、鼻をこすった。鈴の目からなみだがこぼれた。



