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めおとぎつね

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めおとぎつね|5ページ目(写真)

「あゝ鈴よ、夜が明けたようだな。」
定助はひとりごとのようにつぶやいた。そしてとつぜん、
「鈴、お鈴、あかりが。あかりが。」
「あかりがどうかしましたか。」
「どうかしたかじゃあねえ。あかりが見える見える。ほれそこの灯明も見えるぞ。この手もこの手も。」
「ほんとうですかおまえさん。ほんとに見えるんですか。」
鈴もおもわず大きな声を出してしまった。

二人は手をとりあってよろこんだ。まわりの人たちも、うれしそうにながめていた。