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一文銭が沢山たまった定助は、江戸の有名な絵師をたすねた。定助は武州松山の稲荷神社の一件をのこらず話し、その神社に絵馬を奉納する気持(計画)を話した。
定助の話しは、絵師の心を動かした。しかし初めての仕事だった。絵師はじっとうでを組んでしばらく考えたのち、
「ようし、良くわかりました。私とて初めての仕事なので、どんな出来ばえになるかわからんんが、とにかく精こんこめてやってみましょう。」
定助はなみだを流してよろこんだ。家に帰った定助は、鈴に計画の一部しじゅうを話してきかせた。
鈴ももちろん賛成でした。



